My Life Style 小寺良二オフィシャルブログ

小寺良二オフィシャルブログ。若者キャリア支援のプロが語る自分のLife Styleの見つけ方。

女子大生よりも女子高生の方が入社後に仕事で化ける理由

最近の新入社員は本当に「消せるボールペン」なのか?

毎年4月1日には多くの会社で入社式が行われ、大学や高校を卒業したばかりの若者が新入社員として社会に出る。

 

私は知らなかったが日本生産性本部の「職業のあり方研究会」というところが毎年その年の新入社員を特徴を表す言葉を発表しているようで今年は「消せるボールペン」になったらしい。

一見ただのボールペンに見えて”熱でインクを消せる”という「多機能」な面や、状況に応じて色(個性)を消せる器用さだったりを表しているようだが、毎年新入社員研修の講師をしている立場から見ると「熱」を加えて変化する人材と、なかなか変化できない人材とがいるように思う

 

よく人材育成に関わる講師の間では「化ける」という言葉が使われる。入社時や研修前にはどちらかというと大人しそうな印象で、飛び抜けたものを持っていないように見えても、研修の中で大きな成長を見せまったく違った人材になったかのように見えることを意味する

我々講師はある意味「学生モード」の新入社員に対して「熱」を加えて社会人としてやっていけるだけのマインドセットをする役割があるのだが、最近その熱に対しての反応が大学卒の「元女子大生」と高卒の「元女子高生」で違いがあると感じることが多い。

 

感覚としてはこちらの熱は変わらないのになぜか高卒の「元女子高生」の新入社員の方が化ける確率が高いのだ。研修前は明らかに幼い表情をしていた高卒新入社員が、研修終了時には正直誰が大卒で誰が高卒かわからなくなっていることが多々ある。

 

なぜ高卒新入社員は大卒新入社員よりも著しい成長を遂げやすいのだろうか?

 

働かなければならない理由が大きな成長を生む

今年ある小売系の企業の新入社員研修を担当した。60名ほどの新入社員のうち毎年20%前後の割合で「高卒」の新入社員がいる。

研修前はパッとみた瞬間に誰が高卒かは判断できる。ディスカッションなどをやると差は歴然で、ゼミや就活などのグループディスカッションで鍛えられた大卒組は慣れているためか発言数も多く余裕が見える。逆に高卒組は戸惑いどうしていいかわからない様子だ

 

ディスカッションなどはどの新入社員研修でもよくある内容だが、私が毎年携わる新入社員研修はかなり厳しい内容で、2泊3日の合宿型で行い、受講者を4〜5名ほどのチームに分け40kmを歩いて順位を競うようなハードなプログラムもある。当然途中でリタイア者が出るほど肉体的にも精神的にも追い詰められる研修だ。

 

正直ここまで来ると大卒も高卒も関係ない。むしろ高卒者の方が歯を食いしばって足がつりながらゴールするケースは多い。大卒の同期が続々とリタイアする中なぜそこまで頑張れるのか正直不思議であった。

 

私の担当したチームに1人足を痛めながら必死に他の男子メンバーに食らいついている高卒の女子メンバーがいた。あまりに忍耐力があるので彼女のプロフィールを見ると「空手」を中学高校とやっていることが書いてあり「なるほど」と私は納得した。

 

しかし最終日に行ったお世話になった人への「感謝の手紙」を読むプログラムで、彼女がどんなに苦しいことにも忍耐する「本当の理由」がわかった

 

彼女の感謝したい人は「母親」だった。他の受講者もほとんどは両親かお世話になった先生が多い。しかし彼女の感謝している理由は他の受講者とは違った。

 

彼女は三姉妹の長女で家が母子家庭だったので、母親はいつも仕事で家にいなかったらしい。祖父母と一緒に暮らしていたが、震災の年に祖父が亡くなってからは「女5人家族」の中で彼女は長女としてバイトをしながら母親や妹を支える立場になったようだ。

母親は仕事が忙しいにも関わらず授業参観にはいつも必ず来てくれたらしい。そして仕事をしながら勉強を続け、看護師の資格を取り、彼女含め3人の娘を1人で育ててくれたようだ

 

だから彼女は大学には行かずに社会に出て働く決心をし「今度は私がお母さんを支える番なんです」とその会社への入社を決めた。だから40km歩く中で足がつろうと、今までのお母さんの苦労を考えればその痛みなど苦しくないらしい。彼女は今回の研修で社会人として最も成長した受講者の1人となった

 

大学進学率が50%を超える現在、彼女に限らず高卒の新入社員の多くは「働かなければならない理由」がある。

 

それは周囲から見れば「かわいそう」と思える理由かもしれないが、本人たちにとってはある意味「当たり前」のことであり、逆に成長のエネルギーとなっている。

そして我々講師の「熱」が彼女たちの持つ「可能性」という色に変化を与え、社会人としての「成長」に変えていければ嬉しい。

 

 

 

 

 

ソフトバンク孫社長がスティーブ・ジョブズを超えた瞬間

留学に挑戦する学生に向けた16分間の伝説のスピーチ

私は企業の採用担当者の方々にプレゼンテーションの研修をする仕事もしているが、「プレゼンテーションが上手いと思う有名人は?」と受講者に聞くと必ず出てくるのはアップルの創業者スティーブ・ジョブズだ。聴衆の心に訴えかける話し方や演出はプレゼンテーションのお手本としてよく紹介される。

 

そんなスティーブ・ジョブズと比較されがちなのがソフトバンク孫正義社長だ。なぜならプレゼンする商品が同じだったりするので「iphoneの価値を孫さんはこう伝えるが、ジョブズならこう伝える」とスティーブ・ジョブズのプレゼンの巧みさ理解するために比較対象になることが多い。

 

そういう意味で実際にどうかは別として、ソフトバンク孫社長「プレゼンやスピーチがあまり上手くない経営者」というイメージを持っている人も多いかもしれない。

 

しかし先日私の中では明らかにソフトバンク孫社長がスピーチでスティーブ・ジョブズを越えた瞬間があった。

 

トビタテ!留学JAPAN日本代表プログラムという文部科学省が進める官民協働の留学支援プロジェクトの壮行会で、これから留学に旅立つ学生たちに語った孫社長の16分のスピーチを聞いた時に鳥肌が立った。

 

たった16分間のスピーチにも関わらず、なぜか30分以上の講演を聞いたような充実感。「留学先でしっかり勉強してこい!」というメッセージは一言も言っていないのに、聞いた学生達は「死ぬ気でこの機会を活かして勉強してくるぞ!」と奮い立ったはずだ。

 

なぜそんなことを16分間で実現できたのかと言うと、孫社長ならではの考え尽くされたスピーチ上の工夫があるからだ。

 

トビタテ!留学JAPAN 日本代表プログラム 第1期派遣留学生壮行会 支援企業からの激励メッセージ ソフトバンク株式会社 代表取締役社長 孫正義様 - YouTube

 

 

孫社長の16分間のスピーチが凄い3つの理由

今回の孫社長のスピーチをプロの観点から分析すると3つのポイントがある。

 

1.あえて本題とは遠い話題からスタートする

孫さん自身もアメリカへの留学経験があるので、本来は「私が留学した時は・・」と自分の留学話から入るのが一般的。しかし今回は「戸籍の由来」という一見留学からは程遠いテーマから始まっている。しかしだからこそ聴き手は「これはどういう意味なんだ?」と頭の中に問題意識を持ちながら聞くようになる。そして最後に本題と結びついた瞬間に「戸籍の由来」の本当のメッセージを受け取るような流れになっている。

 

2.自分とは真逆のイメージを聴衆に持たせる

孫さんと言えば日本経済界のスーパースターであり、学生たちからも成功者というイメージを持たれているが、スピーチの中ではあえて社会的にネガティブなイメージを持たれることもある「在日朝鮮人」というバックグラウンドに触れている。「今でも自分が何人かわかりません」とはっきり言うことで、成功者のイメージは適度に崩れ孫さん自身もそんな苦しさを乗り越えて今があるんだと、聴き手の学生が自分と重ね合わせることができている。

 

3.モデルを示すことで聴き手への期待を伝える

今回のスピーチで孫さんが留学に行く学生に伝えたかったことは「留学という機会を活かしてハングリーに一生懸命頑張ってほしい!」ということだが、一言も「現地で死ぬほど頑張れ!」とは言ってはいない。その代わり、自分の家族の状況を伝え、留学先でどのように勉強に取り組んだかを(スピーチの中では「勉強の鬼」という表現を使って)伝えていた。これにより、聴き手の学生たちは言われてはいないが「自分たちも死ぬ気で頑張らねば!」と奮い立ったはずだ。

 

もちろんスティーブ・ジョブズが2005年にスタンフォード大学の卒業式で行った伝説のスピーチも大変素晴らしいが、どちらかと言うとジョークも交えたスマートに訴えかけるイメージだ。私は個人的に孫さんの泥臭く学生たちの心に静かに入っていくスピーチの方が好きだ。

 

ちなみに孫さんはこの留学支援のプロジェクトに多額の支援を決断されたようだ。しかし、もしかするとこの16分のスピーチを留学直前に学生に届けたことは、何億円もの経済的支援よりも学生たちにとって価値が大きかったのかもしれないと私は感じている。

 

それは留学先で死ぬ気で頑張って得られる経験や成長は、お金では買うことはできないものであり、そのスイッチを留学前に入れてもらえたからこそ、得られるものであるからだ。学生の皆さん、孫さんのメッセージを胸に、世界にトビタテ!

 

 

 

 

 

 

就活での「学歴フィルター」を撲滅するための特効薬

本当は企業もやりたくない「学歴フィルター」

最近就活をしている学生の間では「学歴フィルター」という言葉が使われているようだ。簡単に言うと説明会や選考への参加を一定レベル以上の大学に在籍しているかどうかで判断されてしまうこと。


よくある話で言うと、有名大学に在籍する彼女と就職サイトの人気企業の説明会予約画面を見ると、自分の画面からは「満席」になっているのに彼女の画面からは「空席」になっていたりしてショックを受ける。だからこそ「学歴フィルターは不平等だ!」と問題視される。

 

でももともと就職活動というのは不平等なものであったはず。特定の有名大学にしか来ない有名企業の求人を、全国すべての大学に所属している大学生に情報が届くようにしたのが「就職サイト」だ。しかし結果的には人気企業に大量の応募が集まる状況を作ってしまったことも事実だ。

すべての学生に”平等に”情報が届き応募があったからといって、その有名企業はすべての学生を採用する訳にはいかない。やはり自社の求めるレベルに合う人材を採用することが求めらるので、出来るだけ説明会には自社のターゲット学生が参加してもらうため絞り込みを行う手段の1つが「学歴フィルター」となる

 

しかし本当は企業も「学歴フィルター」なんてかけたくない。実際私も企業の採用戦略を練ったり、採用担当者の人に研修もするが、基本「学歴」を採用基準で最も重視している企業なんてない。どの企業も能力や価値観をしっかりと見極めて採用しようとしている。

 

ただ残念ながら説明会参加前のような「学生接点のない状態」では、企業が学生の能力や価値観を判断できるような情報がなさ過ぎるのだ。だから数ある能力の中で「学力」と強く関連があり、社内にOBOGがいればだいたいの雰囲気や能力も想像しやすい「所属大学」を一部の企業は1つの学生を判断する情報源にしている。

 

ではなぜそれが問題なのかと言えば、その判断要素となる情報は何年も前の大学入学時に決まってしまっているもので、大学生活の中では編入学などしない限り簡単には変えられないものだからだ。どんなに大学生活の中で努力をして力をつけてきた学生がいても、入学時の「学歴」でチャンスを与えられないというのはあるべきことではない。

 

そういう意味では「学歴フィルター」は撲滅すべきだ。そして最近では、学歴フィルター撲滅に向けて「特効薬」になるかもしれないものも出てきた。

 

 

大学入試センター試験」の次に受ける「社会人基礎力試験」

良くも悪くも学歴フィルターが機能する理由は、学歴が高い学生は高校時代に一生懸命勉強をして(一部の天才を除けば)、学力を高めた人材だからだ。だから企業は少なくとも「学力はある」と判断できる。そういう意味では就職の時点でも「大学入試センター試験」で取った点数は無駄ではないのかもしれない。

 

しかし当然社会で求められる能力は「学力」だけではない。例えば毎年「学生に求める能力」でトップの「コミュニケーション力」や、チームで働く際に重要な「チームワーク」などはセンター試験で測ることはできない。どの社会人もこれらの能力の方が会社で働く上で重要だと思っているはずだ。

 

もしこのような「社会で求められる力」を学生のうちに測るテストがあり、その点数を大学生活を通じて高め、就職時にスコアとして企業に提示することが出来るようになれば・・、これは「学歴フィルター」の撲滅につながるのではないだろうか。

 

実は数年前に大手学習塾の河合塾とキャリア教育プログラムを大学に提供しているリアセックが協働で「 PROG」という社会人基礎力(ジェネリックスキル)を測定できるアセスメントテストを開発した。

 

PROG:ジェネリックスキルの測定と育成

http://www.riasec.co.jp/prog_hp/

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このテストでは大きく分けるとリテラシー(問題解決能力)コンピテンシー(基礎力)という2つの能力を測定できる。私も実際これらのテストを受けた学生を授業で受け持ったことがあるが、確かにリテラシーが高い学生は地頭がよく発言も論理的で、コンピテンシーが高い学生は周りと協力しながら物事を進めるのが上手い。この2つがバランスよく高い学生は明らかに「社会に出て活躍しそうだな」と授業の中でも感じさせられる。

 

もしこういった全国共通の「社会人基礎力試験」が広まり、学生はそのスコアを大学の授業やアルバイトを頑張ることで高め、企業もそれを評価するような社会になったら、「学歴フィルター」という言葉はいつか無くなり「社会人基礎力フィルター」という言葉が登場しているかもしれない。

 

でもそれは学歴と違って努力次第で「変えられるもの」だから、学生は大学生活にさらに力を入れることで自分の未来を切り開いていってほしい。

 

 

 

寝る前に布団の中で出来る自分の「本当にやりたいこと」に気づく方法

意外に後回しにしてしまっている「本当にやりたいこと」

よく社会人や大学生のキャリアの相談に乗っていると「自分が本当にやりたいことがわかりません」と言われることがある。しかし実は自分では気づいているけど何かしらの理由で「後回し」にしてしまっていることも多いのではないかと感じる。

 

多くの人は自分の「本当にやりたいこと」がいつか天の声のように急に降ってくると思っているのかもしれないが、決してそんなことはなく、実はもう既に自分の中にあるがそれに気付けていないだけなのだ

 

私は一応研修講師であり、かつ研修プログラム開発のプロでもあるので、そんな自分の中に眠っている「本当にやりたいこと」に自分自身で気づくセルフワークを作って自分でも実践してみた。

 

寝る前に布団の中で出来る「人生最後の日ワーク」

やり方はとっても簡単。

まず夕食を食べたら、お風呂にゆっくりと入り(ぬるま湯で長めに入るのがオススメ)、テレビを見たり本を読んでリラックスして過ごす。そしてちょっと眠くなってきたなぁというところで布団に入る(眠くなってから布団に入るのがポイント)。


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ここからがワークのスタート。


1. 人生最後の日をイメージする

まず縁起でもないのだが、今日が自分にとって「人生最後の日」だと思い込む

要はこの布団に入って眠りについたら自分の今までの人生のストーリーはお終い。きっと多くの人が80歳くらいまでは生きるつもりでいるので残念かもしれないが、今の年齢で自分の人生は終了すると仮定しよう。

その時にぜひ自分の年齢の年数と一緒に、労いと感謝の気持ちを自分に伝えよう。私は今32歳なので「32年間お疲れさまでした!ありがとう!」と心の中で言い聞かせた。すると先ほどの残念でブルーな気持ちよりも、今までお世話になった人の顔と共にどこか温かい感謝の気持ちが湧いてくる。

 

2.人生で価値のあった3つの経験を思い浮かべる

そして次に今までの人生で経験させてもらったことで、最も価値があったこと、感謝していることを3つ心の中で思い浮かべよう。内容は何でも構わない。この経験が出来たから自分の人生は豊かになったと思えることは誰でもあるはずだ。

私の場合はかなりベタだが、やはり「子供を2人授かり子育てを経験できたこと」がまず頭に浮かんだ。あとは「独立して若者の人材育成のプロとして働くことができたこと」と「海外留学させてもらったこと」に価値や感謝の気持ちが湧いてきた。

 

3.やりたかったけど出来なかったことをイメージする

そして最後に、もう自分の人生は今日で終わってしまうのだが、特別に明日1日だけ時間をもらえて「1つだけ、やりたかったけど出来なかったことを実現できる」としたら何をするかを考えてみよう。その1日はとっても特別な日で、普通何年もかかることも1日で実現できてしまう日という設定だ。実現できそうもないことも、実現可能だ。(神の技?で)

 私はなぜか「1冊だけでも大ヒットの本を出版したかったなぁ」と思った。確かに「いつかは・・」とは思っていたが、それに対して何もアクションを起こしていない自分がいた。完全に後回しにしていた。

ワークが終わったら、出てきたイメージと今の自分の状態とを照らし合せてみてほしい。

私は率直にたぶんこのまま本当に人生最後の日を迎えると後悔するだろうと思った。だって自分の「本当にやりたいこと」なのに、まだまだ時間はあると思ってやろうとしていなかったんだから。だからこれについては早速準備を始めることにした。

そして価値ある経験として最初に出てきた「子育て」は、やっぱり自分にとって大切な機会だということに気付けたので、今まで以上に意識して時間を注ぐことにした。

きっと人それぞれあると思う、自分の中に眠っている「本当にやりたいこと」や「大切なこと」。それをすぐやるかどうかは別として、まず気づくことから始めたいと思う人は寝る前の「人生最後の日ワーク」をぜひお試しください。

 

 

小寺家のバレンタインデーな1日

娘からの手作りチョコのプレゼント

2月14日はバレンタインデー。

独身の頃は毎年何個もらえるか妙に意識して学校や会社に行ったりしたけど、今年は初めての体験をした。4歳の娘が初めて手作りのチョコを作ってくれました。

 

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ママのサポートが素晴らしいかったので、お店で買ったかと思うくらい美味しいチョコでした。

 

チョコのご褒美?に午後からは近くの釣り堀へ。

この日は絶好調で3匹も連れて大喜び。釣り好きの4歳になってます。

 

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最初は釣り糸が危ないと思って触らせませんでしたが、幼稚園で縫い物とかもするみたいなので、ちゃんと使い方を教えてあげたら自分で危なくないように使うようになりました。これも成長の証ですね。

 

最近の小寺家のマイブームは”腹筋トレーニング”?

 

ちなみに現在小寺家では、ワンダーコアがブームです。

先週末に買ってしまい、家の茶の間にドン!とおいてあり、夫婦で腹筋強化に励んでおります!

 

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継続は力なり。

頑張るぞ〜!

 

教育のプロに聞いた”東大生”の育て方

東大生は一体何が優れているのか?

「東大生の親は金持ち」とは本当だったのか。

教育統計学者の舞田敏彦氏が発表した「東大生の家庭の年収分布」と題したグラフが話題となっている。世帯主が40~50歳で世帯年収が950万円以上ある家庭の割合は、一般世帯で22.6%に対し、東大生の家庭では57.0%を占めたという。

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”東大生”と聞くと「頭がいい」、「勉強ができる」というイメージを持つ人も多いが、若者の人材育成に関わっている私としては東大生が持っている力を「頭脳」だけに集約させてしまうのは違和感がある。私の感覚では、もう少し広い定義で「物事に主体的に一生懸命取り組みトップを目指せる人」だと思う。

 

どんなに高いお金を払って塾に行かせて勉強させても、本人が「主体的」に勉強に取り組まなければ学力は東大に行けるレベルには伸びないだろうし、そこそこ名のある大学で満足してしまってはトップにはなれない。そういった点では東大生は一生懸命取り組む対象がたまたま「勉強」だっただけで、もしそれが「運動」であったならオリンピック代表選手もある意味”東大生”だろう。

 

ではどうすれば我が子を”東大生”に育てれるのだろうか。私が仕事で会うのは大学生や若手社会人が多いので、今回はその子育ての秘訣を幼少期(4歳〜6歳)と青年期(13歳〜18歳)の子ども達と関わってきた経験が豊富な教育のプロに聞いてみた。

 

子どものDNAより大切なもの

関東を中心に90以上の保育園を経営する社会福祉法人の理事長は、長く保育現場で幼少期の子どもと接してきた経験から次のような確信を持ったらしい。

 

「やはりDNAというものの存在は大きく、親がもともと持っている潜在的IQが高いと子どもも幼少期から知能が発達している傾向はあります。」

 

この観点では親の学歴や潜在的知能が高いとその子どもも「勉強ができる子」になりやすいということになる。では知能は生まれつき決まっていて「子育て」ではどうにもならないのだろうか。理事長は「決してそんなことはない」と言う。

 

「実際に金を持っている東大卒の親が子どもを学費の高い塾に入れても、うまくいかないことが多い。子どもの能力が高くてもやる気を持ったり自分から取り組む姿勢がないとすぐに他の子どもに抜かれてしまいます。」

 

子どもの能力は当然親からのDNAの影響も大きいが、それ以上に子育てを通じた子どものやる気や取り組み姿勢をどう高めるかが重要ということがわかる。

 

ではどうやって子どものやる気や取り組み姿勢を高めていけば良いのだろうか?

 

その先にあるものを示しハンドルを持たせる

実際に大学受験に挑戦する高校生と接する経験の多い大手学習塾の社員は、このように話していた。

 

学力の高い子どもは基本的に努力家であることが多く、自分の中で”納得して”勉強に取り組んでいたように思います。逆に勉強はしているけれど、親のプレッシャーが強い子どもは、どこかで頭打ちになっている印象が強いです。」

 

”東大生”になる条件である「主体的に勉強に取り組む」ためには本人が”納得して”取り組んでいるかが大きいようだ。では親の学歴や経済的な豊かさはどのように影響するのだろうか。

 

「経済的に余裕のある家庭の保護者=それなりの地位・仕事を得ている=自分自身も勉強をしてきた、つまり「勉強の価値」を親自身が理解していることで、子どもに対するアプローチや、子ども自身が勉強の必要性を感じる機会を創出できているのではないかと思います。」

 

つまり親の学歴が高かったり、経済的に豊かだから子どもが勉強に取り組むのではなく、それらの経験や環境を活用しながら子どもに「勉強を頑張った先に得られるメリット」をしっかり伝えて理解させている点が重要なのだ。

 

そして一度その先にあるものを示したら子どもを信じて見守る姿勢も大切のようだ。大手学習塾の社員も「俯瞰しながらあまり細かく口出ししない親を持つ子の方が成績は良かったと思われます。」と言っていた。いつまでも親がハンドルを握っているようでは、大学受験だけでなくその先の就職活動や社会人生活でも本人は親に依存することになるだろう。

 

私は決して東大生が偉いとも、人生の成功者だとも(その時点では)思っていないが先に述べた「物事に主体的に一生懸命取り組みトップを目指せる力」の持ち主としては十分評価に値する人材だと思う。

 

そしてもしその力が親の子育てによって培われるのであれば、その力を自分の人生でどのように活かしていくのかは、ぜひ子どもにハンドルを委ねて見守ってほしい。

 

 

 

 

 

 

ディズニーランドが値上げをする本当の理由

ミッキーは自分の価値に大きな自信を持っている

東京ディズニーランド東京ディズニーシーの入場料が、4月1日から引き上げられるそうだ。大人6400円だった「1デーパスポート」は500円高くなって6900円。また、駐車場料金も、一律2000円だった普通車の料金が平日2500円、土日祝日3000円になるのだとか

 

今回の値上げに関しては当然ファンからは賛否両論あるだろう。ディズニーランドは子供から大人までみんな大好きだし、そんな”夢の国”にはリーズナブルな金額で、できるだけ何回も行きたい。それは誰もが望むこと。

 

正直私も1歳と4歳の娘を持つ父の立場としては金銭的な負担は大きいと感じる。しかしミッキーに会えることに対してどのくらい価値を感じ、いくら払うかはそれぞれの家庭や個人が決めたらよい

 

そういう意味ではミッキーは自分自身の価値を過小評価せず、自信を持って値上げに踏み切った。6900円でもファンは離れないという自負があったのだろう。逆に顧客が離れることを恐れ、意味のない値下げをするよりもいいと思う。

 

しかし、今回の値上げはファンにとってはただの金銭的痛手なのだろうか。実は私としては「値上げの本当の理由」があると思っている。

 

ケチらないことがディズニーランド最大の強み

ここだけの話だが、実は私はある時期ディズニーランド関連の仕事をしたことがある。すぐイメージするのはパーク内のキャストだが、それではない。2つのパークで売られている何十万品というグッズや、日々何千食と食べられるフードの食材などの在庫を管理する巨大なシステムをつくる仕事をしていた。本当に裏方の裏方。当然仕事中ミッキーに会ったことは1度もない(涙)。

 

しかしそんなパークに訪れるゲストの見えないところに、何十億円という大金を使っていることをその仕事を通じて初めて知った。またパレードで見る山車なども間近で見る機会があったが、本当に鮮やかで傷1つない品質だった。こうした時期が変われば使い捨てになってしまう物に対しても、ゲストを楽しませるために何億円という金額が使われている。

 

東京ディズニーランドの強みを一言で言うと「ケチらないこと」だ。

 

これは他の地方のテーマパークに行くと強く実感することができる。ビジネスでは当たり前だが、利益を出すための経費削減のため、パレードなども正直ディズニーランドと比べるとケチっていることがどうしても伝わってしまう。

 

だからこそ今回の値上げでも、その「ケチらない精神」は変わらないだろう。むしろ値上げによって潤沢な資金を得て、さらにケチらなくなるのではないだろうか。ある意味「もっとケチらないようになること」が、今回の値上げの一番の理由かもしれない。

 

そういう意味で、ファンは今後のディズニーランドの大きな期待をしていい。今までと同じ訳がないのだから。どこにさらにケチらなくなったかを見つけることが出来れば、ファンはもっとディズニーランドを好きなることだろう。