2016年のテーマ「Flight」の振り返り
2015年テーマ「Shift」を振り返って
2015年のテーマ「Shift」
毎年、年の初めに1年のテーマを決めるが2015年は「Shift」というテーマを設定した。自分の可能性を広げるために「今までやってきたこと→新しくやってみること」の転換を5つの分野で実現することを目指すことにした(2015年1月1日に手帳の最初のページにテーマを設定)。
1年のまとめとして、それぞれ5つのShiftについて振り返ってみたい。
①体→頭 (TOEIC900点への挑戦)
2014年は体を鍛え直しボクシングのプロテストに挑戦したので、今年は頭を鍛え直しTOEICで900点を超えることを目指した。毎日ロードワークで走ったりジムでスパーリングした時と変わり、単語帳とにらめっこする日々が続いた。
順調にスコアは伸びてはいったが、結果的に最終ベストスコアは875点だったので目標には届かなかった。ただこれは「英語の勉強は今後も継続して続けていきなさい」という英語の神様からのメッセージだと受け取り、今後も自分の英語力に満足せず磨きあげたい。
②学生→若手社会人(松竹、JTなどの社会人向け研修の実施)
今まで大学生への研修機会が比較的多かったが、今年は若手社会人向けの研修もしていきたかった。本当は学生にやっていた合宿の社会人版や若手社会人向けのセミナーをドンドン開催していきたかったがそれは出来なかった。しかし松竹やJTなどの有名企業の2年目社員への研修機会を得るなど、就職するだけではなく、就職した後にイキイキと働く支援ができたと思う。
③日本→海外(シンガポール&インドネシアの旅、トビタテ留学Japan)
一応アメリカの大学に行っていたのに今では仕事はほとんど国内。だからこそ今年は日本だけではなく、海外に関する案件をつくりたかった。Google社が全世界で実施しているSearch Inside Yourselfというマインドフルネスのワークショップが6月にシンガポールで行われるということを知り、関係者の紹介で日本人で唯一参加できた(これから世界は”心の時代”になると確信した)。
インドネシアでは偶然翌月から京都でインターンシップをする学生に出会うことができ、目標だった英語で日本について講義する機会を得た(世界中の若者が日本に憧れと志を持っていることを知った)。
そして8月には文部科学省が進めるグローバル人材育成の国家プロジェクト「トビタテ留学Japan日本代表プログラム」から事前研修講師のオファーを受け、未来の日本を背負うグローバルリーダー候補の若者たちに研修を実施できた(日本の若者も捨てたもんじゃないな・・いや世界に誇れる大学生がいると思った)。
④話す→書く(「キャリアの脱線」の執筆)
研修やセミナーで”話す仕事”が多かったので、記事の執筆など”書く仕事”を積極的にやってみることにした。1月から本などを読んで会いたいと思った人に直接アプローチ。サッカー日本代表ザックJapanの矢野通訳や一橋大の楠木教授に取材した内容を記事にして発信することができた(一流の人の考え方やオーラの違いに衝撃を受けた)。
⑤仕事→家族(マイカーの購入、シェア畑での野菜作り)
最初は「仕事」だけではなく「家事・育児」を通じても成長しよう!という暑苦しいテーマだったが、そのうちシンプルに「家族との時間をもっと楽しもう!」というスタンスに変わってきた。日頃から車移動が多いので車で出かけるのが楽しくなるようにマイカー(MAZDAプレマシー)を新車で購入。走りがいいミニバンを選び遠出が苦ではなくなったので、一泊二日のプチ旅行が増えた。また近所のシェア畑を一区画年間で貸し切って週末は家族で野菜づくりを楽しんだ。家族との時間を積極的に充実させようとすると生活が本当に豊かになる。
1年間「Shift」をやってきての感想
「Shift」というテーマを設定した背景には自分の中で「変化」を求めていたような気がする。研修講師という仕事は、ある意味「人を成長(変化)させる仕事」であるので自分が変化に鈍くては務まらないと思った。今回は5つの分野で変化を生もうとしてきたが、正直やっていて楽しかった。
何が楽しかったのかと言うと、変化するチャンスが向こうからやってくるからだ。
例えば今年は最低1回は海外で研修を受けたいと思っていた(日本→海外)。しかし海外で行われている研修なんてWEBで探してもよくわからない。そんな時知人でたまたまGoogle社が世界展開している研修プログラムの日本での事務局をやっている人がいて、その人の紹介でシンガポールでの研修に日本人で唯一参加できた(ラッキー)。
またなんか家族でプチプロジェクトやりたいなぁ〜と思っていたら、偶然家に「シェア畑」のチラシが来て見学に行ったら、最後の1区画だけ空いていて、1日考えて決めようかな〜と思っていたら奥さんから「あれ、今日契約しないの?」と言われその場で1年契約を結んだ。でも結果的に毎週末、畑で野菜づくりができる生活を得た。
上記はある意味実力でも何でもなく、ただ「運が良かった」と言うしかないのだが、Shiftというテーマと5つのShift分野を設定していたからこそ、そんな運も引き寄せることができたのではないかと感じている。
そして上記2つの例ともに、降ってきた運(チャンス)に飛び込む準備(それをやるぞという覚悟)が出来ていたのも、それらを実現できた理由のような気がする。
とにかく5つのShiftを実践してきて、うまく出来たことも、あまり出来なかったこともあるけれど、とにかく自分の人生の一部である1年という貴重な時間を、自分の思い通りにつくっていく感覚を持つことができたのが一番の収穫。
ぜひ今年Shiftで実現してきた変化を土台にして、来年以降さらに楽しい1年にしていきたい。1年間のShift、お疲れ様でした〜!!
プロボクサーがTOEIC900点を目指す理由
ボクシングのプロテストの次はTOEIC900点
いきなりですが、私3日後に今年最後のTOEICを受験し、目標である900点獲得を目指します。
実は昨年はこの時期にボクシングのプロテストを控えていたので「32歳がボクシングのプロテストを受ける理由」というブログを書きました。昨年は「体」を鍛える資格を取ったので、今年は「頭」を鍛える資格ということでTOEICを選びスコアとしては最高レベルの900点を目指すことにしました。
ちなみに私は昨年プロボクサーの資格は取りましたが、そこまで勇敢ではないのでこの1年間試合はしていません。なぜプロボクサーがボクシングの試合もせずに、英語の資格であるTOEIC900点を目指しているのかを書きたいと思います。
「世界で通用する研修講師になりたいから」とか「国の留学支援プロジェクトに関わっているから」とか立派な理由をつければいくらでもありますが、本当に正直言うと「カッコつけたかったから」です。
日本には当然ですが世界チャンピオンから4回戦の新人ボクサーまで多くのプロボクサーがいます。実力や経験の差はあれど、皆真剣にボクシングに打ち込んでいる人たちです。私はプロテストの年齢制限である32歳で合格したこともあり、プロボクサーとしてキャリアを積むことは最初から考えてはいませんでした(娘も2人いますし)。
そのためプロボクサーになった言っても、実は試合はしない「なんちゃってプロボクサー」です。だから周囲からいくら「プロボクサー?スゴイ!」と言われても、自分の中では誇りに思うことができませんでした。
ただもしジムに通ってひたすらサンドバッグを殴っていたボクサーが、一生懸命勉強してTOEICで900点取ったら、それは「カッコイイな」と思ったのです。カッコイイだけではなく、自分が実現したい目標や夢はスポーツでも勉強でも、正しい努力の仕方をすれば誰でも実現できるということを証明できると思ったんです。
だからあえて真逆の目標であるTOEIC900点を目指すことにしました。
ボクシングとTOEICの共通点
では英語の勉強を進める上でボクシングの経験がまったく無駄になったのかというと、決してそんなことはありませんでした。むしろ役に立ちました(ちなみにBoxerという単語は、TOEICにはほぼ出てきません・・)
例えばプロテストに合格する上で、最も重要だと思ったのは「スタミナ」でした。それはもうロードワークで地道に走るしかない。でもそれはとても退屈で地味なので、多くのボクサーがサボったり挫折してしまいやすいです。
英語も同じで、TOEICのスコアを上げていくには結局自分の知っている単語の語彙を増やしていくことが1番の近道です。ただ単語帳を開いて1つ1つの単語を覚えていく作業は退屈で、これも英語の勉強を挫折してしまう大きな理由になっていると思います。
そんな退屈なロードワークや単語の勉強を続けていくには1つの共通点がありました。それは「ダラダラやること」。きっちり計画を立てて毎日一生懸命やろうとはせずに、気分が乗ればやり、乗らなければやらない・・くらいの感覚でやる。一見サボってるようにも見えます。
でも短期間で一生懸命頑張って息切れしちゃうよりも、ダラダラやって長く続いた方が結局目標に近づくことに気づきました。目標に向かって努力していても挫折してしまう人の多くは、最初から「頑張りすぎている」と思うのです。
これは1つの例ですが、実は今回のTOEICの勉強は昨年ボクシングというスポーツで進めた目標実現のプロセスを、スポーツ以外のもので応用できるかを実験しています。
もしこれがうまくいけば、ボクシングやTOEICの指導に限らず「夢を実現するための努力の仕方」の指導ができるようになると思ったのです。今までは若者の就職支援の仕事をしていましたが、もう少し広い範囲で実現したい目標達成の支援をしたいなと。
実は今回のTOEIC900点のチャレンジはそんな意味合いも込められています。残された時間はあと3日。ぜひ良い準備をして、必ず達成してみせます!応援よろしくお願いします。
若者の”日本代表”を育てる仕事
トビタテ留学Japan 第3期生事前研修
文科省の国家プロジェクトである「トビタテ留学Japan日本代表プログラム」に関わることが決まり、今月から早速第3期生の事前研修を経験した。
日本中から選考を通過した世界に志を持つ大学生が集まる。
アメリカのニューヨークで建築の最先端を学びに行く学生、
フランスでオタク文化を広める学生、
本当に多様な学生たちのエネルギーに正直圧倒された。。
壮行会ではトヨタ自動車の副社長を初め、青色発光ダイオードでノーベル物理学賞を授業した天野教授などが来賓としてスピーチされ、まさに国家プロジェクトであることを実感。。
事前研修では2日間かけて留学計画のブラシュアップを行う。世界を舞台に活躍するグローバル・リーダーの講演やパネルディスカッション、現地で実施する日本発信プロジェクトの企画立案など留学生活をより充実させていくための準備を進めた。
志の高い大学生が”日本代表”になるために必要なこと
研修を実施してみて率直に感じた感想は「彼ら、彼女たちに普通の研修は必要ないな」ということ。就職支援の研修では、多くの受講者が就職活動にうまくいかない人たち。当然やる気が落ちていたり、他の人とのコミュニケーションが苦手だったり。しかし今回集まった大学生はやる気に満ち溢れ、コミュニケーションも活発。特に研修など必要のない若者たちだ。
しかし彼ら、彼女たちは将来日本を引っ張っていくグローバル・リーダーの卵であり、国と企業の支援を受けて留学する日本の若者の「日本代表」なのだ。志の高い元気な若者は日本にもたくさんいるが、トビタテ生は「日本代表」として世界に飛び立つ。
だからこそ自分の仕事は目の前の若者を「日本代表」に育てあげることだった。
正直この役割は荷が重かった。自分自身が「日本代表」に値する人材かと言われれば、自信もなかったからだ。だから「日本代表」になるために何が必要かは、研修をしながらトビタテ生と一緒に考えようと思った。
今回研修を終えて私自身が感じた「日本代表になるために必要なこと」は、やはり「責任感」だと思う。支援金を受けている意味をトビタテ生は忘れてはいけない。どんなに現地で失敗をしても、時に授業やインターンをサボってしまったとしても、支援金が簡単に止まることはない。。それはトビタテ生の「将来の成長」に期待しての投資だからだ。
だからこそ将来のために成長し続ける責任はしっかりと自覚して頑張ってほしいというメッセージは研修を通じて伝えたつもりだ。
ぜひおもいっきり自分らしい留学をして、成長してきてください!トビタテ!!
文科省の国家プロジェクトに参画することに
トビタテ!留学JAPAN日本代表プログラム
自分は学生時代にアメリカの大学に留学させてもらえた経験があるので、学生から留学の相談を受けると「ぜひ行ってきた方がいいよ!」と背中を押すことが多かった。色々大変なことも多いけど、やはり大きな成長が得られるから。
しかし日本の海外への留学生は年々減少傾向にあるようで、統計によると留学生の数は2004年をピークに現在は30%も減っているらしい。グローバル化が進む中でこれではいかん!ということで、2013年から官民協働プロジェクトとして文科省が中心になり「トビタテ!留学JAPAN日本代表プログラム」が始まった。
そして今回、その事前研修の講師をお願いされることになった。国家プロジェクトに参画できるというのは大変光栄であり、ぜひ世界に飛び立つ若者に勇気と希望を与えていきたいと思う。
先日初めて霞ヶ関にある文科省を訪問し、プロジェクトメンバーの方々とお会いしてきた。実は今回講師として声をかけて頂いたのはトビタテ!留学JAPANの運営事務局のトップであるプロジェクトディレクターの船橋力さんだった。
船橋さんと初めて出会ったのは今から9年前、アクセンチュアからリクルートに転職した際にあるイベントでパネラーとして来られていたのがきっかけだった。立場は全然違うにも関わらず、家がカトリックで、フィリピンのスラムに行ったことがあって、大学時代はアメフトのワイドレシーバーをやっていてという共通点があり、勝手に親近感を感じていた人だった。
しかし船橋さん自身は自分とは比較にならないほどスゴイ人で、伊藤忠商事時代はODAなどのプロジェクトに携わり、教育研修会社のウィルシードを立ち上げてから経産省の起業家教育に取り組み、ヤンググローバルリーダーの日本代表としてダボス会議とかに出ちゃう人だ。。
そんなスゴイ人と9年以上仲良くして頂き、結婚式にも来てもらえて、ついに今回一緒に仕事もすることになった。とてつもなく嬉しい。
今回のプロジェクトでは自分の経験もフルに活かしたい。留学経験があるからこそ、現地で「飛び込むこと」の価値を伝えたいし、就職支援経験があるからこそ留学先で「社会で必要な力」を培うことも伝えたいと思う。
ぜひ日本のために、世界に飛び立つ若者にエネルギーを与えたいと思います!
地元の羽幌神社祭に家族で参加
神輿と獅子がぶつかり合う日本一激しい神社祭
自分は北海道の羽幌町という人口7000名ほどの小さな町出身。
学校も羽幌小学校、羽幌中学校、羽幌高校という1つずつしかなく子供や若者の数も年々減っている。それにも関わらず年に1回は町中の町民が総出で行う大きなお祭りがあり、今回は家族でそのためだけに帰省して参加した。
何よりもの特徴が大きな本神輿と加賀獅子がぶつかり合う「練り合い」と呼ばれる戦いがあること。これは小さい頃から当たり前のように見てきたが、大人になって初めてこの光景は日本では羽幌でしか見れないことがわかった。
もうアドレナリン出まくりである。1つ間違えば大怪我をしてしまうかもしれない中で必死に神輿を持ち上げ獅子とぶつかり合う。3日目の最終日には国道を3時間以上封鎖して交差点ごとにこの「練り合い」を行いながら神社に向かって進む(国道を封鎖できる祭りは北海道でも羽幌だけらしい)。
神社の入口が実は3日間一番しんどい。なかなかそう簡単には入れないから。水も大量にかけられる。ぱっと見、前と後ろの引っ張り合いに見えるが、神輿が祭りが終わるのを避けるように、本当に神社に入るのを嫌がっているように感じる。
最後に神社の中で激闘を繰り広げ1年間の町の繁栄を願って祭りが幕を閉じる。
初めて祭りを体験した子供たちの反応
今回4年ぶりに地元の祭りに参加したが、理由の1つは上の子がもうすぐ5歳になるので日本の伝統的なお祭りというものを体験させたかったこと。とはいえ娘にとってはパパがお神輿を担いてなぜか大きな獅子と何度もぶつかり合うシーンを見せられるので必死に「パパがんばれ〜!!」と応援してくれていた。
日本の伝統的なお祭りの体験、、というよりも普段家でのんびりしているパパが汗を流して苦しそうな顔しながら必死に頑張っているところを見たことの方が新鮮だったのかもしれない。。
ただ何よりも嬉しそうだったのは、色々な人からおこずかいをもらって自分のお金で自由に出店でくじや金魚すくいをやったりから揚げを買ったことのようだ。
楽しいことが何より大事だ。。
体はクタクタを通り越してボロボロになったが、仕事を1週間休みにして帰省した甲斐はあったと思う。自分自身のDNAを再確認できた気がするし、日本の伝統文化も改めて好きになった。羽幌神社祭、ぜひ一度見てみてください!(毎年7月8日、9日、10日)